真夏のこの時節(jié)に、百年の歴史がある蘭州市の黃河大鉄橋に立って眺めると、見渡す限りの緑が眼前に広がっている。これは黃土高原造林史の奇跡と言われる南北両山の緑化プロジェクトである。2003年末までに甘粛省は黃河流域で45の緑化プロジェクトを?qū)g施し、4萬1600?の植樹造林を完成した。南北両山はその代表的なプロジェクトの一つである。
甘粛省の省都である蘭州市は典型的な黃土高原の特徴を呈し、水土の流失と土壌のアルカリ化が非常に深刻である。しかも気候が乾燥しており、年間降雨量がわずか327ミリ?しかないが、蒸発量は1460ミリである。植物が生長しにくい環(huán)境である。ここでは、「1本の木を活著させることは、子ども一人を育てるより難しい」と言われており、ある専門家は南北両山を緑化するには少なくとも300年は必要と語っていた。しかし、蘭州市民は人10倍の工夫もいとわないと言った刻苦奮闘の精神で、3年間で南北両山総面積の70%を占める3萬3000?の荒れ山を緑化した。
水資源の不足で、コストが高いという難問を解決するため、蘭州の人びとは創(chuàng)造的にビニール技術(shù)を造林に導(dǎo)入し、自然の降雨を効果的に利用して、人工管理の難度を大幅に引き下げた。2003年末までに、蘭州市は194の水利プロジェクトを?qū)g施し、1萬1000?以上の緑地の灌漑に成功した。
北山の一番高いところから見下ろすと、蘭州の市外は森林地帯で、市內(nèi)は緑地が連なっている。都市全體は緑一色になっている。蘭州市民は緑化がもたらした変化を肌で感じとっている。空が青色に変わり、水が清くなった。鳥もたくさん飛來している。なかでも、20數(shù)種類の鳥はかつて蘭州で見たこともないものである。それにつれて、南北両山の降雨量もこれまでの280ミリより400ミリほどに多くなった。
?チャイナネット?2004/08/11