吹奏楽器の一つである。考古學(xué)者の考証によると、塤は先史時(shí)代に生まれたもので、初めて出土したものは西安の半坡遺跡からで、この遺跡は約7000年前の繁栄した母系氏族社會(huì)の人類の文明のものである。原始社會(huì)の塤は形態(tài)が多種多様で、きめ細(xì)かい泥を材料とした手づくりのもので、約6000年の歴史がある。
塤の音色は深みがあり、もの悲しくて婉曲で、延々と絶えることなく、ユニークな特色がある。塤にはこうした特殊な音色があるため、昔の人たちははじめて長(zhǎng)期にわたる蕓術(shù)的感受性との比較の中で塤の演奏に神聖な、優(yōu)雅な、神秘的な、高貴な精神的気質(zhì)を備えさせるに至ったのかも知れない。
現(xiàn)代の人々は塤の音量を高めるため、古代の六孔塤を基礎(chǔ)としてその肩の部分と臺(tái)を拡張し、九孔陶塤(音孔は八つ、前に六つ、後ろに二つ、そのほかに吹く穴が一つある)を開発した。指を敏しょうに動(dòng)かして演奏を行えるようにし、複雑な交差的な運(yùn)指法をできるだけ少くするため、音の穴は笛の音の穴の順序に照らして開けているのである。この塤を使って、プロの演奏者は26音、二つのオクターブ以內(nèi)の全部の半音と倍音一つを吹くことができる。運(yùn)指法においてはビリアート、打音、抹音(なでるような音)などのテクニックがある。九孔紫陶塤は今日の中國(guó)の民族楽隊(duì)の中で普遍的に使われている。
「チャイナネット」2004年12月