板胡は梆胡、秦胡、胡呼、大弦、瓢ともいう。伝統(tǒng)演劇のバン子腔の出現(xiàn)に伴なって、胡琴から生まれた楽器である。大體明の末期から清の初期の頃、バン子腔が盛んになるに従ってはやり始めた。その後、さまざまな芝居や寄席演蕓にも取り入れられ、中國南北の吹奏楽、打楽、鼓楽の合奏に使われた。少なくとも300年余りの歴史がある。
板胡は鋭くて明るい高音擦弦楽器であり、音色は鮮明で特色があり、情熱のこもった奔放な気持を表す面で最も特色がある。演奏技巧は、普通の擦弦楽器の技法のほかに、ポルタメント、雙音、弾弦、押弦などの技法がある。改造を経て、現(xiàn)在は中音板胡が開発され、その音色は高音板胡より深味と幅があり、ソフトで、より高い音を奏することができる。板胡は伴奏楽器から合奏、獨(dú)奏楽器へと発展してきた。
板胡の形と構(gòu)造は琴竿、瓢、瓢面(面板)琴軸、琴弦、千斤、琴柱、琴弓、馬の尾、琴座、弦座から構(gòu)成されている。板胡の共鳴箱はヤシの殻あるいは木でつくられ、面板はキリの薄板でつくられている。琴竿は硬いコクタンあるいはマホガニーでつくられ、二本の弦、馬のしっぽ、竹の弓である。音色は明るくて高く、情熱のこもった奔放な曲を演奏するのに最適。
「チャイナネット」2004年12月