中國で子供を育てるコストはどのくらいなのだろうか。中國社會科學(xué)院?社會學(xué)研究所の學(xué)術(shù)雑誌「青年研究」に掲載された最新レポートによれば、子供の獨(dú)立までに両親がかける養(yǎng)育費(fèi)は、平均で1人當(dāng)たり49萬元（約620萬円）に達(dá)する。これにはお年玉などは含まれない。
社會學(xué)専門家の徐安琪氏が「青年研究」最新號に発表したレポート「子供の経済的コスト：転換期の構(gòu)造変化と最適化」によると、子供が16歳になるまでの養(yǎng)育コストは約25萬元。もし大學(xué)などの高等教育機(jī)関へ進(jìn)學(xué)した場合の學(xué)費(fèi)を加算すれば、約48萬元に跳ね上がる。また、學(xué)歴にかかわらず子供が社會に出た後30歳まで獨(dú)身だった場合、養(yǎng)育費(fèi)は平均49萬元に達(dá)する。
これらの數(shù)字には、社會からの寄付や學(xué)校の費(fèi)用免除、舊正月のお年玉などのコスト（5～6萬元とみられる）は含まれていない。子供がもらうお小遣い?お年玉は1年當(dāng)たり平均2300元、最高で4萬元に上る。
また、出産?子育てのために両親が受けた仕事上の損失（休暇、昇進(jìn)機(jī)會など）も、數(shù)字には含まれない。
驚くべき點(diǎn)として、成人した未婚の子供の85％が、両親から経済的な支援を受けている。中には、生活費(fèi)すべてを両親に頼っているケースもある。子供がすでに社會人の場合でも、居住費(fèi)（持ち家の購入含む）のほか、自宅での食事、衣料品の購入、攜帯電話の支払い、インターネット接続費(fèi)、お小遣いなど、両親が子供のために支払う費(fèi)用は年間1萬4千元に達(dá)する。
殘念なことに、こうした調(diào)査結(jié)果からは、家庭の経済的支出と子供の學(xué)業(yè)成績、精神的な資質(zhì)、身體の健康、社會への適応力とが、必ずしも「正比例」の関係にあるわけではないことが垣間見える。子供にかける費(fèi)用が高ければ高いほど、子供の健全かつ全人的な成長につながるとは限らないようだ。
「人民網(wǎng)日本語版」2005年2月12日
