中國人民銀行(中央銀行)は3日に公告を発表し、今月4日から銀行間外國為替スポット取引に金融機関相互の相対取引(OTC)を導入するとした。一方、取引所が売買注文のマッチングを行う取引形態(tài)も存続させる。相対取引により金融機関は今後、取引所が一括して信用リスクを取り売買注文をまとめる方法のほか、取引所を介さずに直接信用リスクや決済のやり取りを行う方法を選ぶことができる。このほか、銀行間外國為替市場にマーケットメーカー制を導入し、市場の流動性を確保する。
人民銀行によると、今回の決定は銀行間外國為替スポット取引市場を一層整備し、人民元レートの仲値形成システムを改善することで、市場の需給を土臺とし、通貨バスケットを參考に調節(jié)を行う、管理された変動相場制を改善すると同時に、金融機関獨自の価格設定能力を向上させることを目指したもの。
新制度が人民元為替相場に與える影響について、人民銀行の報道官は3日「銀行間外國為替スポット取引市場における人民元の対ドルレートなどの変動幅や、銀行の公示レートの差については、現(xiàn)行規(guī)定に従うため、人民元レートに大幅な変動はみられないだろう」と述べた。
「人民網(wǎng)日本語版」2006年1月4日