1、 中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)
中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)は、中國とASEAN10カ國間で作り上げられている自由貿(mào)易區(qū)のことを指しており、すなわち「10+1」。
2、 中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)構(gòu)想の提起
2000年9月、シンガポールで開催された第4回ASEANと中國(10+1)指導(dǎo)者會議の席で、中國國務(wù)院の朱鎔基総理は中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)創(chuàng)設(shè)の構(gòu)想を打ち出し、ASEAN関係國の賛同を得た。2001年11月、ブルネイで開催されたASEAN首脳會議で、中國とASEAN加盟10カ國とは、向う10年以內(nèi)に自由貿(mào)易區(qū)を作り上げることを宣言した。2002年11月4日、第6回ASEANと中國指導(dǎo)者會議はカンボジアの首都プノンペンで開催。中國國務(wù)院の朱鎔基総理とASEAN10カ國の指導(dǎo)者は『中國?ASEAN全面的経済協(xié)力に関する枠組み合意』に署名し、2010年をめどに中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の完成させることを宣言し、それから中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)構(gòu)築はスタートした。
3、 中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の目標(biāo)
(1) 10年を費やして関稅および非関稅を完全に撤廃し、雙方間に存在している関稅?非関稅障壁を取り除くこと。
(2) 投資促進、貿(mào)易利便化および調(diào)和のとれた貿(mào)易?投資規(guī)則と標(biāo)準(zhǔn)などに関する市場一體化関連措置を含めた総合的な枠組みを築き上げること。
4、 中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の重要性
中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の構(gòu)築は、中國とASEANの協(xié)力プロセスにおける歴史的な1歩である。これは、雙方の指導(dǎo)者の善隣友好関係強化の意思を反映すると同時に、中國?SEAN間の経済面のつながりが密接になりつつあることを意味するもので、中國?ASEAN関係発展における一里塚である。
中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の完成に伴い、18億の消費者、國內(nèi)総生産(GDP)2兆ドル近く、貿(mào)易総量1.2兆ドル経済地域が形成することになる。人口で見れば、これは世界で最大の自由貿(mào)易區(qū)で、経済規(guī)模で見れば、EUと北米自由貿(mào)易區(qū)に次ぐ世界3番に大きな自由貿(mào)易區(qū)となり、中國とASEAN10カ國が共同で作り上げる世界第3の自由貿(mào)易區(qū)は、発展途上國で構(gòu)成される最大の自由貿(mào)易區(qū)となる。
5、 中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の発展プロセス
1995年~2002年、中國とASEANの雙方間貿(mào)易額の年平均伸び率15%。
2003年、中國とASEANの雙方國間貿(mào)易額は歴史的な782億ドルに。前年比42.9%増。
2004年1月1日、中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)初期収穫計畫の実施により、農(nóng)産物関稅の引き下げが行われ、2006年までに、約600品目の農(nóng)産物の関稅はゼロとなった。
2004年末、雙方は『モノの貿(mào)易に関する合意』および『紛爭解決メカニズムに関する取り決め』が調(diào)印され、自由貿(mào)易區(qū)建設(shè)が実質(zhì)に動き出した。
2005年4月、中國の胡錦濤國家主席がブルネイ、インドネシアとフィリピンを訪問した際、2010年までに、中國とASEANの雙方間貿(mào)易額は2000億ドルに達すると予測した。
2005年7月20日、中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)『モノの貿(mào)易に関する取り決め』における関稅引き下げ計畫が実施され、中國とASEAN雙方のあわせて7000種類の製品は、大幅な関稅引き下げ、割當(dāng)制の撤廃およびその他の市場進出許可條件の改善により、よりスムーズに相手の市場に進出するようになるとともに、中國企業(yè)がより低いコストでASEAN諸國原材料、部品および設(shè)備を輸入することが可能となった。
2010年の中國―ASEAN自由貿(mào)易區(qū)の完成後、ASEANの対中國輸出は48%増、中國の対ASEAN輸出は55%増になると見られ、ASEANと中國のGDPの伸びへの寄與率はそれぞれ0.9%(約54億ドル相當(dāng))、0.3%(約22億ドル相當(dāng))に達し、中國とASEANのビジネス界に無限のビジネスチャンス大きな將來性をもたらすことになる。
「チャイナネット」2006年10月26日