5月6日は舊暦の立夏である。この日は「斗が南東を指すと、これは立夏であり、萬物はこれで全て成長(zhǎng)し、ゆえに立夏と名づけられる」。この日になると、太陽の黃経は45度となり、天文學(xué)から見ると、立夏は間もなく春に別れを告げ、夏の日の始まりであることを示している。人々は習(xí)慣的には立夏を気溫が明らかに高くなり、酷暑が訪れ、雷と雨が多くなり、農(nóng)作物が生長(zhǎng)の最盛期に入る重要な節(jié)気であると見なしている。立夏は、早稲の大面積の田植えをおこなう重要な時(shí)期であり、そしてこの時(shí)に雨の降るのが遅いか早いか、そして降水量の多少は、その後の収穫と密接な関係がある。農(nóng)作業(yè)には「立夏になると、雨が降らないならば、すき、まぐわが高々と掛けられる」?!噶⑾膜擞辘胜堡欷小⑻凭胜摔厦驻胜ぁ工趣いΔ长趣铯钉ⅳ?。民間には夏季の蒸し暑さを恐れて體重をはかる習(xí)わしがあり、聞くところによると、この日は體重をはかってから、夏季は蒸し暑さを恐れず、やつれることにならず、さもなければ病気や災(zāi)いが身につきまとうことになる。江西省の一帯には立夏になるとお茶を飲む習(xí)わしがあり、言い伝えによると、立夏にお茶を飲まないならば、夏の苦しみに耐えられなくなる、ということである。早くから古代の帝王たちもしばしば夏季の始まる日に、城の外へ夏を迎えに行った。夏を迎える日は立夏の日である。
『禮記?月令』篇は立夏について、「ケラとキリギリスが鳴くと、ミミズが姿を現(xiàn)わし、キュウリが生長(zhǎng)し、ノゲシが穂を出す」と述べている。この時(shí)になると、トノサマガエルが夏の日の到來を告げて聲を立て始め、ミミズもせわしく農(nóng)民たちが土をすき起こすことを助け、田舎のあぜ道の野草が毎日競(jìng)い合って伸びることを物語っている。明け方になると人々が初夏の朝焼けを迎え、田畑、野原、海岸の砂州をそぞろ歩く時(shí)、人びとはこの溫和な日光の中で大自然の深い情を感じ取ることができる。
『素問?四気調(diào)神大論』には、「夏の3カ月になると、繁茂にして穂を出すといわれ、天と地の気が交わり、萬物は花が咲いて実を結(jié)ぶ」とある。夏の3カ月は立夏から立秋の前までのことを指し、これには立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑の6つの節(jié)気が含まれる。立夏、小満は舊暦の4月前後にあたり、孟夏(夏の初め)と稱し、天気がだんだん溫かくなり、植物が生い茂り、この季節(jié)は心臓の動(dòng)きに役立ち、人間は節(jié)気と交わる時(shí)はそれに順応すべきである。そのため、夏季全體の養(yǎng)生の中で心臓を特に大事にすることを重視しなければならない?!横t(yī)學(xué)源流論』には「心は全身の主であり、臓腑などは全て心の命ずるところに従い、ゆえに君主である。心は神を隠し、ゆえに神明の用である」とある。漢方醫(yī)學(xué)の文獻(xiàn)の中の心についての説明は血肉の心と神明の心である。血肉の心はつまり実質(zhì)的な心臓のことを指す。神明の心は外部の物事を受け入れ、それを反映し、意識(shí)、思惟、情?志などの活動(dòng)を行う機(jī)能を指す?!横t(yī)學(xué)入門』には「血肉の心は形が未開の蓮の花のごとしで、肺の下、肝臓の上にある。神明の心は……萬事、萬物を支配し、仮想的で精神的なものである」とある。
心の生理的機(jī)能は血と脈をつかさどり、神と志をつかさどる。心は血、脈をつかさどるのは血をつかさどり、脈をつかさどる2つの側(cè)面を含むものである。血は血液のことを指し、脈は血管のことを指し、経脈とも言われ、血のめぐる通路である。心臓は血管と相連なり、密閉したシステムを形成し、血液循環(huán)のセンターとなっている。心臓はひっきりなしに脈打って、血液が全身の血管の中で循環(huán)することを促し、止まらないように流れ、血液循環(huán)の原動(dòng)力となっている。血液の運(yùn)ぶ栄養(yǎng)物質(zhì)は全身に供され、五臓六腑、手足、筋肉、皮膚、毛および全身に栄養(yǎng)を得させることができ、それによってその正常な生理的機(jī)能を維持するのである。心臓の機(jī)能が正常であれば脈拍の狀態(tài)が和らいで力強(qiáng)く、リズムもむらなく、顔色は赤くてつやがあり、もし心臓に病理の変化が生ずるならば、血の流れが滯り、血管が空虛になり顔に血色がなくなるのを目にし、脈拍は弱くて力がなく、気、血が滯って、血管は妨げられて唇が青紫色になり、むしゃくしゃして心室が刺されるように痛み、脈拍の狀態(tài)は強(qiáng)、弱あるいは速い、遅いの違いが見えてくる。
神と志をつかさどるのは、つまり心は神明をつかさどり、心臓の神とも言われる。いわゆる神は、漢方醫(yī)學(xué)はそれに対して広義と狹義の違いがある。広義の神は、人の體全體の生命活動(dòng)の外在的な表われを指し、それは人の體のイメージ、顔色、目つき、言葉、応答、身體活動(dòng)の姿などを含むものである。狹義の神は、つまり心のつかさどる神と志であり、多くの場(chǎng)合人の精神、意識(shí)、思惟活動(dòng)などを指す。神の形成は內(nèi)臓狀態(tài)學(xué)の中で、精、気は人體を構(gòu)成し、體の生命活動(dòng)を維持する物質(zhì)的基礎(chǔ)であり、神をつくる物質(zhì)的基礎(chǔ)でもあると見ている。神は先天的な精、気から化するものであり、胚胎が形成するその時(shí)に、生命の神は生んだ。人體の生長(zhǎng)発育の中で、神は後天の水、穀物の精、気の補(bǔ)充と養(yǎng)生に依存し、正に『霊樞?平人絶古』の中で書かれているように、「神という者は、水、穀物の精、気である」。心は神と志をつかさどるのは生理の機(jī)能を得て次の2つの側(cè)面を含むものである。1、正常な狀況の下で、神明の心は客観的な外部の物事を受け入れ、それを反映し、精神、意識(shí)、思惟活動(dòng)を行う。2、神明の心は人體の生命活動(dòng)を支配する者であり、臓腑の中で最も重要な位置を占め、五臓六腑は全部心の一元的指揮の下にあり、統(tǒng)一して調(diào)整する正常な活動(dòng)を行うものである。
心の生理的特性の表われは次のとおり。その1として、心は陽の臓であって陽の気をつかさどる。つまり心は陽の中の太陽であり、心の陽気は血液の循環(huán)を促し、人の生命の活動(dòng)を維持し、生命力を止めることがない。そのため、人の體の「日」であるとたとえられている。『醫(yī)學(xué)実在易』は、「人と天地の結(jié)合だからであり、天に日があり、人も日があり、君、父の陽は、日である」と稱している。心臓の陽、熱の気は、みずからの生理的機(jī)能を維持するばかりでなく、そして全身を溫かく養(yǎng)う作用がある。「心は火の臓であり、萬物を明るく照らす」。ゆえに凡そ脾臓、胃の腐熟、運(yùn)動(dòng)、変化は、陽の溫暖と上昇および全身の水?液體の代謝、汗の調(diào)節(jié)などを知り、いずれも心の陽の重要な作用と分けることはできない。その2は、心と夏の気は通じ合っている、ということ。つまり人と自然界は統(tǒng)一したトータルなものであり、自然界の四季?陰陽の消長(zhǎng)?変化は、人體の五臓の機(jī)能と互いに関連し合い、互いに通じ合うものである。心は夏の気に通じ、心の陽が夏季においては最も盛んであり、機(jī)能が最も強(qiáng)いことを物語っている。
立夏の節(jié)気はしばしば衣服と掛け布団が薄くて、體が丈夫な人であっても風(fēng)邪を予防しなければならず、病気になると発汗の剤を簡(jiǎn)単に使うことができず、汗が多く出て心を傷つけることを免れるのである。高齢者は気、血の滯りを免れることに更に注意しなければならない。これは心臓病の発癥を防ぐためである。ゆえに立夏の季節(jié)は、情心ゆくまで、気楽に笑い、粗暴さ、喜び、悲しみをぜひ避けねばならない。明け方にタマネギを少し食べてもよく、夕飯には赤ワインを少し飲み、気、血を通じさせる。具體的な食による養(yǎng)生については、わたしたちは脂肪の少ない、塩分の少ない、ビタミンを多く含んだ、あっさりしたものを主とすべきである。次はみなさんに適したいくつかの料理のメニューを紹介したい。
ハスの葉とトリのささみ
[使う材料] 新鮮なハスの葉2枚、ハム30グラム、骨を取り除いたトリ肉250グラム、水で煮てもどしたキノコ50グラム、トウモロコシの粉12グラム、塩、白砂糖、トリの油、紹興酒、ネギ、ショウガ、コショウ、化學(xué)調(diào)味料、ゴマ油それぞれ適量
[作り方] トリ肉、キノコを薄切りにし、ハムを10切れに切り、ネギを細(xì)かくきざみ、ショウガを薄切りにし、ハスの葉をきれいに洗って、お湯でさっとゆでて、へたと莖を取り除いて、10の三角形に切って必要に備える。
キノコを熟するまでゆでてすくい取り、水で洗って冷やし、トリ肉、キノコを一緒にお皿に入れて、塩、化學(xué)調(diào)味料、白砂糖、コショウ、紹興酒、ゴマ油、トリの油、トウモロコシの粉を入れ、ネギを細(xì)かくきざみ、ショウガの薄切りを入れてよく混ぜて、それから10切れの三角形のハスの葉の上にそれぞれ置き、さらにそれぞれひと切れのハムを加え、長(zhǎng)方形の包みをつくり、皿の中に並べ、せいろうで2時(shí)間ほど蒸し、圧力ナベならば15分間ほど蒸すだけでよい。せいろうから取り出して、もとのお皿から別のきれいなお皿に移してもよく、包みをはがして召し上がればよい。
[効能] 美味しくて心を養(yǎng)い、運(yùn)を上昇させ脾臓の気をよくする。虛を補(bǔ)うものとしてよく使われ、特に夏季の食による養(yǎng)生に適している。
ドクダミとクキチシャのあえ物
[使う材料] ドクダミ50グラム、クキチシャ250グラム、ニンニク、ネギそれぞれ10グラム、ショウガ、塩、しょう油、酢、化學(xué)調(diào)味料、ゴマ油それぞれ適量
[作り方] ドクダミの不純物と根を取り除いて、きれいに洗って細(xì)かくきざみ、お湯でさっとゆでてすくい取り、塩を入れてよく混ぜて塩漬けにして必要に備える。クキチシャの皮と葉を取り除いて、きれいに洗って、長(zhǎng)さ約3.3センチの太い千切りにし、塩漬けにして水をきって必要に備える。ネギ、ショウガ、ニンニクをきれいに洗ってネギ、ショウガ、ニンニクはみじん切りにし必要に備える。クキチシャの千切り、ドクダミをお皿の中に入れて、しょう油、化學(xué)調(diào)味料、酢、ネギのみじん切り、ショウガのみじん切り、ニンニクのみじん切りを入れてよく混ぜて、ゴマ油をたらして出來上がりとなる。
[効能] 熱を下げて解毒し、濕気を取り除き痰をとる。肺の熱、せき、痰が多くて濃く、小便が黃色で少ない、発熱による痛みなどの癥狀にとってよりよい治療効果がある。
リュウガンのかゆ
[使う材料] リュウガン25グラム、うるち米100グラム、白砂糖少量
[作り方] リュウガンとうるち米を一緒にナベの中に入れて、適量の水を加えて、かゆ狀になるまで煮て、白砂糖を入れて出來上がりとなる。
[効能] 心、脾臓を補(bǔ)い、血を養(yǎng)って神経を鎮(zhèn)める。特に疲れて心、脾臓が傷つく、思慮しすぎる、體がやせて弱く、忘れっぽく思考力が低下したものや、月経の栄養(yǎng)補(bǔ)給?調(diào)節(jié)などに適している。
注 リュウガンのかゆを飲むならば酒、濃いお茶、コーヒーなどを飲むのはひかえること。
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